ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトの奇跡 その34

いよいよ
最終の検査の結果が
出てきました。

お医者様は
「莉子さん
大変でしたね。

医学的には
癌が大きくなりすぎていて
完治は無理だと思っていましたが
莉子さんの
精神力のおかげだと思いますが
癌は
検査では
見つかりません。

後5年間は
経過観察で
5年経ってみないと
分かりませんが
ほぼ大丈夫でしょう

莉子さんおめでとう
退院していただきます。」
と告げられました。

莉子と
妖精は
手をとって
喜びました。

その結果は
直ぐに陽一にも告げられ
退院の日に
迎えに来てくれました。

今度は
妖精の指導を受け
莉子が
化粧してみました。

妖精が以前魔法で
したほど
うまくはできませんでしたが
莉子は満足でした。

しばらくの間
自宅で静養することになっていました。
両親は
田舎に帰ってくるように言いましたが
「星子がいるから
大丈夫」と言うことで
ロフトの部屋で静養ということになりました。

本当は
田舎に帰ると
陽一に会えなくなるので
帰りたくなかったのです。

静養している間
妖精は
美しい振る舞いを
懇切に
莉子に教えました。

2週間が過ぎると
もう体重も大分増え
しっかりしてきました。

そんなある日
陽一がやってきました。

ロフトで
話をすることになりました。

陽一:
ロフトって
落ち着くよね

莉子:
そうでしょう
このお部屋に
帰ってこれて
嬉しいわ
もう一時は
帰れないと
思っていました。
陽一さんまで
きてくれて
もっと嬉しい

陽一:
大分太ったよね

莉子:
あら
痩せている方がいいかしら

陽一:
そんな意味ではないよ
病気で痩せていたんだから
普通が一番じゃないの

莉子:
元気にならなきゃと思って
ご飯いっぱい食べているの
そのせいかもしれないわ
少し減らしましょう

陽一:
そんな心配はいらないんじゃないの
ところで
元気になったようだから
一度
私の家に来てくれないかな
両親にも
会って欲しいんだ

莉子:
えー
、、

陽一:
大丈夫だよ
君の事は詳しく伝えてあるから
大丈夫
両親がね
綺麗女性だと言ったら
会ってみたいと言うのだよ。

莉子:
え
そんな
ギャップがあるんじゃないの
ご両親が
がっかりしませんこと

陽一:
莉子さんは
十分に魅力的だし
美しいから
ありのままでいいんじゃないの

莉子:
ありのままは
少し気が引けます。

そんな話をして
その日は終わりました。

妖精にその話をすると
「それって
結婚を考えていると言うことでしょう。

おめでとう

でもうがった見方では
陽一さんて
マザコンかしら、、
心配ね」と答えました。

莉子は
結婚は嬉しいけれど
マザコンは困ると思いました。
今度行ったら
そんな所も
見てやろうと
思いました。