ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

お花見とお月見 その7

穏やかな陽光の中
○○さんの家に着きました。

○○さんは、農地改革があるまで
付近の村々に
田んぼを持っている
有名な大地主で
その家は
後に文化財に指定されるような
お家に住んでいました。

その家の庭には
当時は珍しい桜の木があって
ひときわ目立っていました。


その木が見える畦に
今度は一列に並んで
ござを広げて
食べ始めました。

弟は少し坂になった
ござの上で
重箱が転げ落ちて
お寿司が食べられなくなるのを
心配しながら
食べました。

同じように
弟は
お寿司をふたつ桜を見ながら食べました。

その場で少しジッとしていたので
弟は
眠たくなりました。

姉に重箱を返して
弟はござの上で
横になって
空を見ました。

平素なら
食べた後
直ぐ寝ようものなら
「牛になるぞ」と
父親の一喝があるのですが
今日はそのようなことはありません。

空の雲を見ながら
楽しい気分に浸っていると
寝てしまいました。

どれくらい寝たのかわかりませんが
「行きましょう」の声で起こされて
眼をふきふきしながら
ござを丸めました。

「今度は線路の桜を見ましょう」と
大きいお姉ちゃんが言い出しました。

弟の住んでいた村の真ん中を
阪急電車が通っていたのです。
阪急電車は
線路沿いに
桜の木を何本も
植えていました。
それは桜の帯になっていたのです。

弟の家は
線路のそばにありましたから
その桜は
毎日のように見ていました。

子供達の一行は
藻川の堤防の上の
線路の桜と
藻川の流れが見える場所に
ござをおもいおもいに敷きました。

太陽が西に寄って来たので
眩しかったこともあり
弟は藻川が見える
東向きに敷きました。