1度目の大学 近畿大学薬学部 強運を使って 試験場に向かったその日は 木枯らしが吹く 寒い 本当に寒い 11月のある日でした。 でも、 でも私の運はこんな寒い日にも味方します。 私が受けた受験会場は 他の教室が 北向きの寒い部屋なのに 私は 丁度良い陽が当たる場所です。 まぶしくもなく 寒くもない場所です。 その上出てくる問題は 特に私の不得意とする 英語は どういう分けか わかるんです。 心の中で 「えー 何でこんなに できるの 僕って天才」 と思ってしまうんです。 そんな試験に合格して 年内に行き先が決まったものだから 私は いわゆる受験シーズンは 閑そのもので 卒業式実行委員をしたくらいです。 そんな事で 薬学部に入ります。 当時の薬学部は 実験の毎日です。 それも 冗長な実験です。 何もせずに 一日中 ビーカーを眺める実験とか そんな事を 4年間して 国家試験を受けるのですが その前に私は 第二の大学受験がありました。