ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

アスカル帰還せよ その43

地球の大きなコンピューターと
連携していましたので
特に問題なくできました。

犬力と猫力のエネルギーを
使ったので
多少燃料も残っていたので
もう
何もせずに地球に帰れるはずでした。

そう
無事に帰還できると
私もサリナさんも
そして地球のお茶の湯博士も
直前までそう思っていたのです。

帰還の軌道に入って
戻るとき
帰還するのは
探査機すべてではなく
帰還ユニットのみです。

その他のユニットは
大気圏突入と同時に
バラバラに燃え尽きるのです。

帰還ユニットには
耐熱タイルが貼ってあって
燃え尽きない構造になっています。

私とサリナさんは
狭い帰還ユニットに
宇宙服を着て
重なるように乗り込みました。

切り離しスイッチが
自動で入りました。

しかし
何も
起きません。

地球から
手動スイッチを押すように指示がありました。

マニュアルを見て
その場所を探し
急ぎ押しましたが
変化がありません。

帰還ユニットが
分離できないのです。


お茶の湯博士は
直ぐに私に指示しました。

帰還ユニットのハッチを
開けて
外に出て
手で切り離すように指示してきたのです。

地球の訓練の時に
一回だけ練習した記憶がありました。