ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

アスカル帰還せよ その38

それから
私とサリナさんは
協力して
宇宙飛行を続けました。

出発のはじめの頃は
大変な
『仲間』だと思っていました。

事実サリナさんは
多くの難題をもたらし
もう少しで
ふたりとも
宇宙のゴミになるところでした。

しかし
その頃になると
私は
サリナさんが
この宇宙船に乗っていて
良かったと思うようになっていました。

ホームシックにもならずに
旅行を続けられたのは
サリナさんのおかげだと思うようにさえなっていました。

それから平穏な宇宙旅行だったんですが
地球から
お茶の湯博士の
連絡がありました。

今から3日後に
かなり大きな彗星と宇宙船の軌道が
交差するというのです。

偶然にも
スピードもほぼ同じで
向きも同じなのだそうです。

宇宙船の軌道を変え
回避することは
今のこの宇宙船なら
容易なことでしたが
お茶の湯博士の言うのには
『その彗星の
探査をしてみないか』
と提案してきたのです。

40年前に
「はやぶさ」がなしえなかった
彗星の石を
持ち帰るという
難題を
今達成しないかと言うことです。

彗星の石を持って帰ると
太陽系の歴史や
宇宙そのものの
歴史に
大きな
貢献になるのです。

探査には
移動用のユニットを
使うのです。

この提案に
サリナさんは
反対しました。