ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「ロフトの妖精 スイーツ編」その11

会社の
キッチンは
部外秘と言うことで
社外の人は
見る事はできません。

星子・剛は
魔法で
見えなくなって
キッチンに入りました。

キッチンは
社内の人でも
入ることのできる人は少なく
社長と
その奥様くらいでした。

社長が作ったという機械は
「キスワン」と名付けられており
ペール缶程度の大きさで
磨かれた
ステンレスの
容器のように見えました。

この機械は
圧力容器で
容器の中を
真空から
7気圧程度まで
コントロールできるのです。

その上
攪拌できるようになっていて
圧力をかけながら
攪拌することが
できたのです。

攪拌すると
食材は
泡立つものも
多いですが
圧力をかけたまま
攪拌し
常圧に戻すと
泡立つ事が多いのです。

そんな機械を利用して
お菓子を作るというものでした。


社長の言うには
生クリームは3倍
チョコレートは
2倍に膨らむんだそうです。

その日から
スポンジケーキを
作り始めました。

普通の作り方は
インターネットでは
卵の白身または全卵を
砂糖を加え
温めて攪拌して
泡立て
メレンゲを作る。

その中に
素速く
小麦粉その他を混ぜて
焼き上げると
スポンジケーキができると
書いてありました。

そこで
やったことがなかったのですが
キスワンの機械に
温めた
卵と
砂糖を入れ
加圧攪拌常圧に戻すと
メレンゲは
考えもつかないほど
大きくなりました。