ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その70

勝が
5年も同じ仕事をするのは
珍しかったのです。

喫茶店は
心のより所と
思うまでになりました。

喫茶店に来る常連客に
なんだかんだと
講釈するのが
楽しみだったんです。

元気の源と
言うものでした。

しかし
5年が過ぎて
70才になった頃
マスターは
元気が急になくなってきました。

店のある付近が
区画整理になって
仮店舗を
撤去しなければならないのを機に
喫茶店を
やめることにしたのです。

ちょうどその頃
宗教団体の
上部機関が
神戸の
田舎に
新しいシェアハウスに
建てるのだそうです。

宗教団体の仲間のうち
身寄りのないものが
一緒に住んで
助け合おうとする
シェアハウスです。

マスターと
勝と郁恵も
申し込みました。

若い郁恵は
既定から対象外でしたが
今までの勝の業績で
認められることになりました。

地震から
6年目の春
地震でも
全く潰れなかった家を
解体撤去して
土地を地主に返しました。

3人は
シェアハウスで
喫茶店と同じようなことを
しながら
老後を
楽しみました。

もちろん
郁恵は
老後ではなく
現役で
シェアハウスの
看板娘のような
存在でした。

幸せに暮らしているそうです。




超幸運な男は
終わります。