ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その11

別に
難なく
公立高校に
行くことができました。

薫子の行った
高校は
地域では
名高い
進学校で
誰もが
大学に行く学校でした。

勉強に
明け暮れる
クラスメートの面々は
友達付き合いが
苦手でした。

薫子は
いつものように
笑顔のアイコンタクトで
友達の輪を
作ろうとしていました。


しかし結果だけを言うと
失敗でした。

「笑顔のアイコンタクトが
功を奏しないことも
あるんだ」と
薫子は
初めて思いました。

「そんなことも
あるかもしれない。

私の力が
足りなかったのかもしれない」と
反省もしました。

薫子は
作法クラブに入っていました。

お茶・お花・作法の
ことを
高校の先生の中で
上手な人に
習う
クラブでした。

薫子は
面白いと思っていましたが
クラブの部員は
3人しかいませんでした。

学校で
一番賢い美奈子さんと
少し変わった男の子の陽一君と
薫子です。

美奈子さんには
笑顔のアイコンタクトを
必ず返す
女学生でした。

でも
それだけです。

陽一君は
笑顔のアイコンタクトには
反応しません。

目を合わせませんので
アイコンタクトは
できませんでした。


この2人が
進学校での
友達でした。

おとなになっても
続きます。