ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その67

夢を持てと言われても
人間不信の
登にとっては
人と関わるような
夢は
NGだし
体力やお金がない
登だから
スポーツなども
NGだと思いました。

根気強くない登だから
ジグソーパズルなどのような
時間を要するものは
NGです。

お金がかからない
体力がいらない
時間を要さないような
夢は
ないものだろうかと
思いました。

登は
仕方がないので
卒論でも
力に入れようと思いました。

卒論の
担当教授は
農学史の先生なので
「北丹波における農家についての研究」という
テーマです。

要は
美山町の
茅葺き農家が
どのようにして
成立したかということを
研究することにあります。

勉強は好きではありませんが
暇つぶしには
充分になります。

勉強ではなく
推理というように考えると
楽しくなります。

研究のために
美山町へは
何度も行きました。

薫子が生まれた
家にも行きました。

家の中を
測ったりもしました。

薫子の部屋にも入って
その寸法を測り
写真にも撮りました。

数十軒の
茅葺き農家を
調べて
図面にして
調書を作りました。

新しいことも
わかったと
担当教授は
言ってくれました。



薫子が
そんな登が訪れて
測ったことを知ったのは
正月の頃でした。