ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その108

その日は
薫子が選んだジャガイモで
ポテトサラダを作って
母と一緒に食べました。

ホクホクして
美味しいと
登の母親は
言ってくれました。

登は
それ以上に
薫子が選んだジャガイモということで
笑顔が
浮かんできて
嬉しくにやけた顔になっていました。

母親は
いつもの登と違うと思いながら
こんなに
上手に
料理ができるなら
姉としくんだ作戦は
全く失敗だということに
気が付きました。

登は
翌日も
スーパーマーケットに買い物に行きました。

仕事がこんでいて
少し遅く
行きました。

登は
売り場を見渡しましたが
薫子はいませんでした。

ちょっと残念と思いながら
レジに行きました。

いつも
登は
レジに並ぶと
そのレジは遅くて
時には
トラブルが起きて
時間が掛かるという羽目になるので
どのレジに並ぶか
いつも
慎重に
選んでいました。

レジを見渡し
選ぶのですが
今日は
薫子が
レジにいるのです。

吸い込まれるように
そのレジに
並びました。

薫子を見ながら
レジを待ちました。

いつものように
時間が掛かったら良いのにと
思いましたが
その日に限って
サーッと順番がやってきました。

薫子が
「お待たせしました」と
いって
笑顔のアイコンタクトを
登にしました。

登も
少し笑顔を返しました。

薫子は
商品を
レジに通しながら
「昨日のジャガイモどうでしたか」と
尋ねてきました。

「美味しかったです」と
登が答えながら
お金を払いました。

薫子は
「よかったですね」といいながら
レシートと
お釣りを右手で
左手で登の手を受けるように
渡しました。

一瞬ですが
薫子の左手が
登の右手を
触れたように思いました。

心臓は
高鳴りました。

でも
次の瞬間
薫子の左手の
薬指に
指輪があることを
発見してしまったのです。