美奈子さんの相手を調べると言っても 直接薫子が 調べることなどできるはずもありません。 やはりここは 専門家に頼むべきかと 思いました。 と言っても そんなこと頼める人は まわりにはいません。 そこで 情報通の 小学校の 友達に頼むことにしました。 そうすると その友達の友達が その病院の看護婦さんを 知っていると言うことで 聞いてみると言ってくれました。 それから しばらくして 別の高校の友達から 電話があって 相手の 佐藤さんを 小さい時から知っている人を 紹介するという電話もありました。 その人たちの 意見を聞いて 佐藤さんのことが はっきりとわかりました。 こんなことが わかって 残念でしたが でも 早い内に わかって 良かったと思いました。 そのことを 美奈子さんに伝えると 「やっぱり」と 言っていました。 そして 親にも伝えると 納得して 美奈子さんは 結婚しないことになりました。 美奈子さんは 薫子に ものすごく感謝して 薫子を 手伝うと 言ってくれました。 これを機会に 美奈子さんは 京都の病院を辞めて 薫子の近くの 病院に 外科部長として 勤め始めました。