ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その118

まいったまいったと登は思いました。

美奈子さんが
こんな近くにいるなんてと
思いました。

登は
外を歩く時は
特に注意して
美奈子さんと会わないように
していました。

美奈子さんは
病院の隣のマンションに住んでいて
忙しいので
登と会うという偶然も
発生しませんでした。

しかし
薫子は
遠くからは
時々見ていました。


薫子は
時々夏子が熱を出したりして
隣のおばさんや
美奈子さんにも
協力してもらいながら
日々
夏子の成長を見ていました。

夏子が3才になった頃
登は
相変わらず
薫子への思いは
捨てきれずに
時々遠くから
笑顔のアイコンタクトを
見ていたのです。

ある日のこと
会社が早く終わったので
いつものように
吸い込まれるように
スーパーマーケットに行きました。

食材を買って
薫子を探しましたが
見つかりませんでした。

今日は休みなのかと
思いつつ
スーパーマーケットを出て
家の方向に帰り始めました。

ある交差点まで来た時
まっすぐが
家の方向なのに
引き寄せられるように
右に曲がってしまいました。

薫子の
家のある方向です。

しばらく行くと
薫子の家に通じる
細い路地です。

いくら何でも
ここは曲がらず
その入り口のところに立ち止まって
中を見ていました。

しばらく立って
路地の奥の方を見ていたら
「社長」とよぶ声がしました。

振り返ると
以前
会社に勤めていて
定年退職した
人でした。

少し立ち話をしたあと
家に上がって欲しいという
言葉に従って
上がりました。

路地の奥に
案内されて
上がった先は
薫子が住んでいる
アパートの
家主さんの家でした。