薫子: 笑顔? 美奈子: 薫子さんの 笑顔が好きなんですって これはいいたくないんですけど 私の笑顔より 薫子さんの 笑顔が良いと 言っていました。 それくらい 薫子さんの笑顔は 私も素晴らしいと思います。 薫子: そうなんですか。 美奈子: 他人事みたいに 薫子: 私はどうすれば良いんでしょうか。 美奈子: 私に聞くの 登君は 良い人よ 陽一君も と同じくらい 良い人と思うわ 薫子: 陽一君と 比べられないけど 登さんは 良い人だと思います。 でも だからといって 美奈子: 好きになれないの 薫子: 突然のことなので よくわかりません。 だって そんな風には 全く思わなかったんですもの 美奈子: 陽一君の時は どうだったの 陽一君は 高校で始めて 薫子さんにあった時から 好きだったんですよ。 でも おつきあいが始まったのは 6年後ですよね。 薫子: そうです。 なぜあんなに 陽一君を 愛するようになったのか 今でもわかりません。 美奈子: それは きっとね ふたりで 愛を育てたのよ。 はじめてあった瞬間から 大きな愛が始まるわけないでしょう。 薫子: そうかもしれないわ。 陽一君が良い人だから 段々と 好きになったかも知れません。