ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「スポンジケーキを作りたい」その4

正子が勤めはじめた会社は
小さな食品会社で
社長が
超料理人
奥さんがその他の仕事をこなしている
従業員30人ほど雇っている会社です。

従業員は
正社員が5名
あとはパートのおばさんです。

経理や人事は
すべて
奥さんがやっていたのですが
奥さんの父親が
倒れて
介護がいるので
奥さんの代わりができる
社員と言うことで
正子が選ばれました。

大学のゼミの
教授に
食品について
教えてもらっていた
社長が
頼んだのです。

話し下手で
面接が上手に
こなせず
苦戦していた
正子には
渡りに船でした。

スーパーウーマンの
奥さんの代役は
荷が重いと
みんなは思っていました。

介護の合間合間に
会社に来て
正子に
仕事の手順を
教えました。

経理などは
すぐに覚えましたが
その他の仕事については
なかなか大変です。

蛍光灯の切れたのを交換したり
洗面所の石けんとか
トイレの詰まりとか
換気扇の掃除とか
労災保険・年金・ハローワークなど
何しろ
雑事が多いのです。


仕事の要求が高ほど
期待されていると
正子は
考えるようにしました。

はっきり言って
ほとんどこなせませんでした。

大学の時とは違って
全力で仕事をしていましたが
相当
奥さんは
いらだっていたように
見えました。

なんだかんだと言って
1年が過ぎました。

会社の業績は
バブルの破綻後も
社長の力量で
受注量は減少は少なかったのですが
利益は
ほとんど上がっていませんでした。