ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「スポンジケーキをつくりたい」その6

松井は
正子を
先ず昼食に誘いました。

しかし
正子は
いつもお弁当で
それは
できませんでした。

「飲みに行こうか」と
誘いましたが
正子は
酒など飲まないので
それも無理です。

松井の
望みが叶ったのは
11月に行われた
忘年会の時です。

年末年始は
会社が
繁忙期なので
忘年会は
11月に行われます。

忘年会で
松井は
正子のとなりの席に座って
いろんな事を
話してきました。

その中で
醤油とラー油の
研究の話しも
ありました。

中華料理に
良いとか
ピリッと
辛いのは好きだとか
話したあとに
「餃子にかけても
おおかた
皿に落ちているのは
無駄のような気がする」と
正子は話をしました。

それを聞いた
松井は
ハッと気が付きました。

「そうですよね

そうだわ

そうなんだ」と
凄く納得したのです。

正子は
少し変だなと思いつつ
忘年会は終わりました。

翌年の
2月のはじめに
社長は
社員全員を集めて
試食会が行われました。

ビニル容器に入った
醤油とラー油を
餃子にかけて試食するという
会です。

正子は
ビニル容器を
おそるおそる切って
かけました。

ビニル容器に入った
液体は
注意して
開けないと
飛び散ってしまうからです。

醤油の色が
少し赤味を増した
透明なものが入っていました。

ビニル容器から
出てきたものは
ジェルでした。

それでいて
餃子にピッタリと
付くのです。

食べてみたら
もちろん美味しいです。

正子は
「美味しくて
良くできている」と
松井に言いました。

試食会のあと
正子は
社長室に呼ばれました。

社長:
正子くん今回は君の案を使わせてもらった。

正子:
どういうことですか
私は
研究には
全く関わりを持っていません。

松井:
政子さん言ったでしょう
餃子にかけたとき
皿に落ちてもったいないと
言ったでしょう

正子:
へー
言いましたか
記憶にありません

松井:
酒も飲んでいたなかったのに
酔っぱらっていたのですか。

社長:
この研究が
成功したのは
松井くんと
正子くんのおかげだ

これを
特許にしなければいけません。

今度は
ふたりで
これを特許にするよう
頑張って欲しい

松井:
正子さん
明日ふたりで
弁理士先生のところに
行くことになっています。

正子:
そうですか
特許になる様
努力します。


今後のことで
大いに盛り上がりながら
その話は
終わりました。