ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その65

海老沢:
偶然ですね。
今からお帰りですか

順子:
はい
すこし買い物をして
帰る予定です。

今日は
子供も
遅いので
ゆっくりしています。

海老沢:
お時間ありますか

順子:
えっ
えー

順子は
びっくりしました。

その日は
時間があったので
承知したのです。

ふたりは
近くの
有名な
ケーキ屋さんで
ケーキを食べることにしました。

ふたりの話は
売店と
同じような
話で
始まりました。

海老沢君の
仕事のことや
家のことを
話してきました。

海老沢君が
営業中にあった
出来事を
ネタ話のように
上手に話すのです。

順子は
時間を忘れて
話を聞いていました。

秋の日は
つるべ落とし
ケーキ屋さんから見える外は
薄暗くなってきました。

電光サインが
まぶしく感じられるようになると
順子は
家に帰らなければ
なりません。

順子が
席を立ったとき
海老沢君は
信じられないようなことを
順子に言ったのです。