ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「大切な彼女は突然に」その62

葬儀会館では
葬儀社の方が
お葬式を
代行していくので
遺族は
言われるがままに
行動するだけです。

夕方の
通夜には
由美子の
会社の上司や同僚
部下が
どばーっと
やって来ました。

上羽は
頭を下げるだけです。

課長は
本当に残念そうに
会社での
由美子の様子を
話して
帰りました。

「会社でも
由美子さんは
がんばっていたんだ。

いつも
全力で
生きていたのかも
知れないな

夢の中で
『私は幸せでした』と
言っていたけど
本当かな

私に当てはめると
『由美子さんと会って
どうだったんだろう。

最初に
試験場で見た時から
好きになってしまって

でも
試験場であった
名前も知らない人と
再会できるなんて
絶対にないと
思って

でも
偶然
食堂で出会って
驚いたというか
僕にとっては
苦しみの始まりだったような

由美子さんが
すぐに僕を好きになってくれるなんて
あり得ないと考えつつも
苦しかった

つきあい始めて
もっと
苦しくなった

いつ
嫌われるかという
不安で
一杯だった

ああいう不安と
同居することが
幸せというなら
幸せだったかも知れないけど

それはきっと
幸せの
範疇では
ないような気がする