ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その127

会社の経営は
非情です。

情で経営すれば
いずれは経営は破綻してしまうと
過去の経験からわかっていました。

赤字から脱するためには
売り上げを伸ばすか
経費を抑えるかです。

売り上げを伸ばすためには
人員が必要だし
「あなた任せ」のところもあるし
他社との安売り合戦になって
結局利益は
殆どになくなってしまうかも
しれません。

これに対して
経費削減は
100円の経費削減は
100円の利益です。

従業員の
お給料カット
取引先の仕入れ価格の低減は
利益に繋がるのです。

人情に
流されず
それを断行しないと
よき経営者には
成れません。

湖子は
会社のために
非情には成れません。

専務なら
頑固一徹で
筋を通す人だし
この会社が
黒字経営できるのは
専務の力だと
社員一同思っていました。

和己そのことを言って
納得してもらうことにしました。

他の株主や
取締役にも
湖子の口から
そのように
話して周りました。

湖子は
平の取締役で
お給料もそのままと言うことで
終わりました。