ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その31

雪子は
お祖父さんの
縁側が
好きでした。

お祖父さんは
小言を言わないし
いつも
お菓子が
机の上に置いてあるし
夏涼しくて
冬暖かい
天国のような
場所でした。

宿題を
持ってそこで
勉強すると
それはそれは
お祖父さんは喜んで
おやつを
くれました。

その日も
宿題をしていると
なにげに
お祖父さんの視線を
感じました。

それ程ジーッと
見られているわけでもなかったけど
わかったのです。

宿題の内容を
見ていたのです。

それと
雪子の
答を
見ていたのです。

算数の宿題でした。

お祖父さんは
暗算ができますので
答は
容易にわかりました。

雪子が
時間を費やして
筆算でしていたのですが
10問中7問まで
誤っていたのです。