ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その28

雪子が
ぼんやりと
思っていたのですが
雪子が
ぼんやりしていたのは
いつものことでした。

何をするのも
ゆっくりで
ぼんやりです。

気が走っている
真知子が
横にいますので
その際立ちで
もっと
もっと
ぼんやりしていることが
明々白々に
なってしまいました。

雪子自身も
自分は
ぼんやりだと思っていたのです

雪子は
外見は
ぼんやりとしていたのですが
本当の気持ちは
心配でした。

この先
お祖父さんや
お父さんが何時までもいたら
暮らしていけるかも知れませんが
もしいなくなったら
雪子ひとりでは
絶対に生きていけないと
思いました。

路頭に迷って
行き倒れになるんじゃないかと
心配で
心配で
不安でした。

小学校
3年で
こんな不安を
持っていたのですが
他の人には
気付かれず
暮らしていました。