ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その26

会社の面々は
これは行けると
思いました。

少しでも早く
やり出した方が
勝ち組になると
思いました。

お祖父さんは
当時の最新式の
射出機と
型を作るための
旋盤やフライス盤を
一式買い込んで
仕事をやり始めたのです。

当時の
お金としては
相当なもので
文字通り
社運をかけたものです。

旋盤工も
雇い入れて
社員の数も増えました。

雪子の
父親は
慣れない
営業に一日中回っていました。

営業に回ると
世の中の
欲しいものもわかるので
楽しいと
思っていました。

 


雪子は
父親が好きです。

母親は
なんのかんのと言って
小言を言うのですが
父親は
無条件に
可愛がってくれますので
雪子は
好きだったのです。

そんな父親が
会社の仕事で
いないことが
多くなって
雪子は
淋しく思っていました。