お祖父さん:
それを考えていたんだけど
お医者さんとか
看護婦さん
薬剤師さんなんかが良いのでは
ないかと考えている
雪子:
お医者さんって
難しそうだし
看護婦さんって
しんどそう
薬剤師さんって
どんな仕事をする人
お祖父さん:
お薬を
調剤する人
何だよ
雪子:
調剤って
お祖父さん:
いろんな薬を
混ぜ混ぜしたり
作ったりする仕事
雪子:
お薬って
病気のときにのむ
あの薬だよね
お祖父さん:
そうだよ
雪子:
それ良い
だって
軽いもの
重いの
嫌だし
薬が良い
と言うわけで
軽いと言うだけで
進路が
決まったのです。
好きかきらいかとか
適性があるかどうかなど
全く
考えることなしに
決まってしまったことが
雪子にとって
よかったか
悪かったかは
人生終わりの時まで
わかりませんでした。