ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その52

真知子は
自分で
自分の進路を決めたかったのですが
お祖父さんの言葉は
重いとも感じていました。

それに
今雪子から離れると
たぶん
雪子は
挫折して
どのようになるか
容易に想像が付きました。

あと4年だけ
雪子と
同じ進路を
歩むことにしました。

あと4年
あと4年と
心の中で
念じていました。

4年ですむかどうかは
雪子の努力と
真知子の指導力
かかっていることを
だれよりも
真知子は
知っていました。


お祖父さんの
仕事は
順調でした。

というか
予想外の
成績でした。

雪子が
小学校のときに
創業した
秋月プラスチック株式会社は
時の流れに乗って
発展していました。

社名も
株式会社アキプラ
変えて
東京にも
販売拠点を置く
企業になっていたのです。

工場も
手狭になって
近くの工業団地に
新しい工場を建てました。