新幹線が来てしまった。 その7
国鉄の用地課の人が
我が家にも来られました。
交渉に当たるのは、
兄と母だったのですが
そのような交渉をするのは、
誰だって初めてです。
母と兄は、
「すぐには、納得しないでおこう」
とお互いに話していたそうです。
しかし相手は、
交渉のプロで
「言葉巧み」とまではいかないまでも
「冗舌」に話をし
何と2回目で妥結することになります。
結果的に我が家は、
昭和の初めに
父が分家して住みだしたこの土地を
出ていくことになりました。
40年あまり住んで
その間に3回家を建て替えた
家を明け渡すことになったのです。
私は、子供の頃
クラスの仲間が
よく転校で入れ替わったのを経験していました。
農家の私は、「引越」という物は一生ないだろうと思っていたのに
これから4回引越をする羽目になるのです。
皆さん引越って大変ですよね
母は大変みたいでした。
私は何も知らずに、、、
ごめんなさい。