ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

昭和30年代始めの頃 さくら荘 その7

昭和30年代始めの頃 さくら荘 その7

流しの続きです。
皆様は、そんな大変なタイルより
ステンレスはないのか
とお考えの方も多いと思います。

ステンレスは無いのです。
ステンレスが出始めたのは、
その2年後ぐらい後かも知れません。
いやもっと早くあったかも知れませんが
一般に普及するまで
それなりの年数がかかったのでしょう。
でも初期のうちは
今の流しのように
ステンレスの流しのように
台も付いた一体型ではありません。
シンクだけが
ステンレスでできており
その他の調理台は、
今まで通りタイルで作るものでした。

やっぱりタイルなんですよね。

流しの下はどうなっていたかというと
今でしたら開きの扉になっていたり
引き出しになっていたりしますが、
当時の流しの下は、
よい施工の場合は、
木の引き違い戸が付いているのです。
それなりの施工の時は、
何もないように作ります。
こんな造りは、
現代にマッチしているかも知れませんね。

給水の水道ですが
どのようになっていたかというと
今と殆ど変わりません。
塩化ビニル管を使っていました。
水栓金具が
A型水栓というだけです。
ちなみに今の水栓は、B型水栓です。

これより少し前は、
水道管は、
鉄管か鉛管です。
鉄管の方が安価ですが
すぐに水漏れがします。
鉛管は、大変高価ですが
耐久性があります。
現代医学からは、
鉛管は、鉛中毒を発生するので
大変よくないのですが
当時のお金持ちの家は、
きっと鉛管だったでしょう。

こんな事を考えると
少し恐いですよね
貧乏人でよかったかな。