ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

昭和30年代始めの頃 さくら荘 その8

昭和30年代始めの頃 さくら荘 その8

台所の隣にある空間は、
何かと思われていると思います。
この空間は、特に意味がないのです。

台所の流しの置いてある部分は、
「出窓」です。
出窓というと皆様は、
しゃれた窓のことで
「昔のアパートにあるなんて」
と不思議に思われているでしょう。

しかし「出窓」なんです。
昭和20年代の台所は、
概ね土間に作られていました。
台所は、水漏れがあり
家を傷めるという理由で
水が漏れても大丈夫なように
土間に作られていたのです。

しかし先日述べたように
排水管に大革命が起きて
容易にお部屋の中に取り付けられるようになっても
やはり水漏れが恐いため
水が漏れても
損害を最小に抑えるため
出窓に取り付けたのです。
出窓の下は、外ですので
それがよいと考えたのかも知れません。
そんな理由で出窓に流しを置いた関係で
出窓を隣のお部屋と連続させるために
そのような空間を作ったのです。

この空間は、
押入には、奥行きが狭いし
物を置くには、
少し大きすぎるし
食器棚には、扉がないので
使えないし
何も役立たない空間でした。

出窓って「しゃれている」ようのお考えでしょうが
実はこんなものだったんですね。
どうもすみません。