喫茶店の窓際の 座ったふたりは コーヒーを頼みました。 十詩子は 心の中で 「しめしめ これで良いのだわ」 と考えていました。 ふたりは隣同士に座って 簿記の問題を あーでもない こーでもない と議論しながら 解いていきました。 一杯のコーヒーと水は すぐになくなってしまいましたが そんなことも気にせず 居座っていました。 3時にもなると なくなったコーヒーカップ 前にしていると 居づらくなって 何か頼まないといけないかと 十詩子は思いました。 十詩子: 三時だから 何かおやつ食べません。 ケーキなんかお好きでありませんか。 甘い物は苦手ですか。 悟: それは良いね 甘い物は僕は大好きです。 十詩子: 無理してません? お酒の方が好きじゃないんですか。 悟: 無理はしていません。 僕は甘い物好きなんです。 お酒は飲みませんし 食べるのは 甘い物しか ケーキなんか良いですよね 十詩子: そー それは良かった ねえ ケーキ頼みませんか 悟: それは良いですよね ふたりは 店員を呼んで ケーキを頼みました。 美味しそうな ケーキが 前に並びました。 ふたりは 食べ始めました。 特に悟は 美味しそうに食べました。 それを見た十詩子は 満足でした。 食べ終わってから 水を飲んで またそれから 数時間 ねばって 勉強しました。 夕日が 窓から差し込みはじめた頃 誰から言うともなく この辺りで終わりにしようと言うことになりました。 悟は伝票を さっと取って 会計を済ました。 十詩子は 「やった- やっぱり 悟はいい人だわ 敬子にも言えるわ」と 心の中で 叫んで 顔は 赤くなってしまいました。