ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

「ロフトで一人暮らし」ショートショートのブログ小説 その3

舞の仕事は
最初は
電話番やお茶汲みだったのですが
人が足らない時に
説明したりしていると
段々と
相談員になってきていました。

物覚えが良かったのも幸いして
先輩の説明を聞いて
覚えたのです。

直ぐに
インテリアコーディネーターの試験勉強もはじめます。

舞は
お給料の半分を
家族の生活費に入れていましが
舞の悩みは
お金のことじゃなくて
家で居場所がないことでした。

舞の家は
2DKのマンションで
一部屋は両親が
もう一部屋は
二つに区切って
一つは弟の部屋
残りは舞と妹の部屋になっていました。
その狭さたるや
半端ではありません。

二段ベットの下の段が
舞のスペースで
机は
ベッドに座って
机に向かうのです。

ベッドの足元には
2段ベッドの下を利用して
本棚があって
残っているスペースは
すこしもありません。

それに妹が
朝練で早く出かけたりすると
目が覚めたりして
眠たい日が続きました。

妹が高校受験の勉強を始めると
妹の机を置く場所がありません。

妹は
中学になるまで
自分の机を持たず
食卓か
ベッドの上の段の棚を
利用していたのです。

そんな状態を見た両親は
舞に一人暮らしを
進めたのです。