妖精:
何か話すのよ
名前でも名乗ったら
十詞子:
私十詞子っていうの
悟:
僕は悟
本当にごめんね
僕が本を落としたから
十詞子:
そのことはもう良いです。
悟:
でも痛そうだよ
もう血が止まったかな
十詞子;
だいぶ止まっているみたい
妖精:
どこの学校なのと聞くのよ
十詞子:
どちらの学校に行っておられるの
悟:
東大阪のほうの大学
十詞子さんはどこの学校
十詞子:
私は東、、
妖精:
何言ってんの
豊岡の学校でしょう
十詞子:
豊岡です。
豊岡の高校です。
悟:
豊岡の高校?
今日は旅行かなんかで
妖精:
会社訪問というのよ
十詞子:
会社訪問で
会社に新しく勤めるので
その下見できました。
悟;
こちらに勤めるの
豊岡からだと遠いでしょう。
十詞子:
約3時間くらいかな
悟:
じゃ早く帰らないといけないんじゃないの
十詞子:
えー
妖精:
今夜は
ここに泊まる予定なの
と言いなさい
十詞子;
今夜はここで泊まる予定なの
明日も学校を休むように言ってあるの
悟:
そうなの
それはよかったです。
妖精:
来年からこちらだから
こちらのことを聞かせてほしいと言うのよ
十詞子:
来年はこちらのほうに
就職するので
こちらの事を
聞かせて欲しいです。
悟:
それは良いけど
その足は大丈夫なの
十詞子:
大丈夫よ
ふたりはこんな話をしながら
妙に盛り上がりました。
喫茶店に
2時間もいて
もう日も暮れてしまいました。
今日はクリスマスイブ
外を見ると
クリスマスのイルミネーションが
輝いていました。