益雄の隣の 蛍子ことlofteenは その暑さをダイエットに利用していたのですが そんなことを知るよしもありません。 益雄は 秋になったら lofteenに会って 今は使っていない 模型の線路を プレゼントしようと 線路を 磨いていました。 でも 少し不安もありました。 ひとつは lofteenが ものすごく若い人で 私と不釣り合いだったらどうしようということと 私を見て がっかりしないかの二点です。 lofteenが 良い人でなかったらと言うことなど まったく 益雄は思っていませんでした。 益雄は 仕事が忙しいし 趣味の鉄道趣味に没頭していたから 彼女を作ることなど まったく念頭になかったのです。 そんな益雄でしたから 秋になって 初めて 女の子と デートすることになって 不安でいっぱいでした。 そこで 服装や デートの場所なんかを どうすればいいか 聞きたいのですが 男友達に聞いても あまりパッとしない意見ばかりでした。 やっぱりこういうことは 女性に聞いた方が 良いのではないかと思ったのですが 益雄の友達や 同僚は 男性ばかりでしたし そんなことを 聞ける人は いませんでした。 そこで 時々挨拶をする 蛍子 (この時は益雄は 名前も知りませんでした) になにげに聞いてみようと おもったのです。