ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

昭和30年頃の お正月 その4

その日は夕方まで
暖かい天気だったので
麦踏みをするようなフリをしながら
田んぼを
あっちに行ったり
こっちに行ったりして
小川を見たり
木の上を見たり
しました。

空には
鳶が
ピーヒョロと鳴きながら
飛んでいきました。

暗くなったので
ゆうげの支度で
先に帰るので
弟も付いて家に帰りました。

家に帰ると
姉はまだ机に座って
勉強をしていました。

母親は
姉をねぎらって
お手伝いを頼みました。

姉と母親は
なにやら楽しそうに話をしながら
大根を切ったり
へっついさんに火を入れたりしました。

弟は
いつものように
ひとりぶつぶつ言いながら
遊んでいました。

父親が帰ってきて
みんなで
「お帰りなさいませ」と言いました。

いつものように
父親は
足を洗って
手を洗って
顔をぬぐって
お膳の前に座りました。

「頂きます」の合掌の後
無口に食べ始めました。

お漬け物を
ばりばり噛む音だけが
聞こえてきました。

父や兄が
腹一杯
麦ご飯を
食べ尽くすと
夕食は終わりです。

「ごちそうさま」の合掌の後
ラジオがつけられて
しばしの間
楽しい時間です。

そんな楽しい時間も
すぐに終わってしまって
寝る時間となりました。

寝間着(ネルでできた寝るための着物)に着替えて
姉と弟はふたり手をついて
父親の前で
「お休みなさい」と
告げて布団に入りました。


冬場の布団ですから
少し変わった
敷き方になっています。