ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

妖精のお食事 その11

木の
圧力槽が無理なことが分かったので
やっぱり鉄で作らないとダメだと思いました。

でも
鉄で作るとなると
まさか日曜大工で
作るわけにはいきません。

星子は
「私が妖精だったら
ちょっと経費がかかるけど
すぐできるのに」と
剛に話しました。

剛は
心の中で
「星子さんが
こんなことで戻ったら
本末転倒だ」と
思いながら
「大丈夫
宛があるから」
と答えました。

どこかで作ってもらわないと
思ったのですが
そんなものを作る業者を知りませんでした。

そこで
会社の上司の
主任研究員に話してみました。

その上司は
剛と同じほどの
年齢で
会社で
相当な成果をあげる研究していて
いろんなことに精通していました。

剛が話すと
その上司は
少し考えてから
「確か
第2倉庫の奥の右側に
昔研究に使っていた
圧力容器があった。

確か相当大きなもので
圧力も
確か2Mpまで
耐えられるんじゃないかと
記憶している。

一度見に行こうか」と言って
第二倉庫に
一緒に
見に行きました。

剛は
メジャーで
圧力槽を
計りながら見ました。

その圧力槽は
鋼製で
直径60cmの円形で
高さは50cm
ペンキも塗っていなくて
全体が錆びていました。

槽には
内部にコンセントと
圧力ゲージ
安全弁
それから四方に
大小のバルブが
付いていました。

上部の蓋の部分には
アクリル板でできた
大きな窓が付いていました。

蓋は重くて
ふたりで
やっと開けることが
できるくらいの重さです。