次の日曜日 行こうと思いました。 会社は忙しかったけど 何とか早くすまして スイミングや サークルに 時間を割いて 出かけました。 やはり楽しく過ごすのが 一番と考えたからです。 きっと 子供も わかってくれると 思うようにしました。 そして 日曜日が来ました。 雨の日で 例によってインターホンを 押しました。 中から 「会いませんから 帰って下さい」と 答えがありました。 どうしようかと考えて 雨に中 立っていました。 1時間くらい 何もせずに 雨の中立っていると だんだんと淋しくなってきました。 「もう帰ろうか」と 思って 門の中を 覗きました。 そしたら 中から 若い女の人が 出てきました。 冴子は ドキッとしました。 娘に違いないと思いました。 「お母さん もう帰ったら」と 話してくれました。 冴子は 「ありがとう 会えて嬉しい 今日は帰ります。 来週また来ますので またあって下さいね。」と いって 深く頭を下げて その家をあとにしました。 何かウキウキしたような気がして 思わず スキップして帰るような 足取りでした。