ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その67

毎日ボランティアに明け暮れて
宗教団体の集まりにも
あまり出席できなくなりました。

勝は満足でした。

休みの日には
郁恵も
手伝ってくれました。

一週間経って
大雨の日は
家のない人達は
大変でした。

勝は
雨を見ながら
家は
良いものだと思いました。

叔母さんのご主人が
作ってくれて
この時始めて
叔母さんらに
感謝しました。

それから
ひとりで暮らしていると
心配なことも
あらためて
わかりました。

前のおじさんが
ふたりで暮らしていたら
きっともっと早く助け出されていたかも
しれないと思いました。

電報を出したのに
誰も親戚が
来なかったのは
大変淋しいと思いました。

その夜は
電気が
初めて点きました。


明るい家の中で
郁恵とマスターと
勝は
笑顔で食事ができました。

マスターは
宗教団体の仲間の世話で
ひとり暮らし用の
アパートを
新しく借りたと
言いました。

弟は
退院して婚約者の家に
既に住んでいましたので
マスターは
ひとりだけ住める
小さなアパートに
引っ越しするんだというのです。

勝が
淋しいというと
昼には
避難所にいくので
毎日会えると
言いました。