ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その51

マスターに会ってから
勝は
郁恵から
遠ざかるように
していました。

宗教団体の集まりにも
郁恵が来そうなときには
別の
集まりに
行っていました。

郁恵は
そのことには気付いていました。

今まで
一日に
一度はあっていたのに
急に会わなくなって
一週間が経つ頃には
勝は
息が
詰まりそうな感じになりました。

食事も
美味しくありません。

何も
スッキリしないような
感じです

仕事にも
身が入りません。

仕事を終わって
家に帰ろうとすると
足が郁恵の家に
自然と
向いていました。

隣町の
喫茶店へ
足が向いていました。

何も考えずに
歩いていると
向こうから
郁恵が
こちらに歩いて来るではありませんか。

勝は
引き返そうと
思いましたが
体は
まっすぐ
進んでいきました。

郁恵も
勝と同様
そんな風に
見えました。