ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その63

その日は
おじさんの
通夜と言うことで
勝の家に
みんなは集まりました。

夜も更けましたので
地区のみんなは
何とか住める
我が家へ帰って行きました。

時々余震が
揺って
心配でしたが
あの大きな揺れで
潰れなかったので
大丈夫と思いました。

郁恵が
今日は疲れたので
寝たいと言いました。

帰る家もないので
勝の家に泊まることになりました。

父親は
病院へ
弟を連れて行き
避難所に
泊まると言っていたそうです。

勝と
郁恵が
同じ屋根の下で
それも同じ部屋で
泊まるのは
もちろん初めてです。

ドキドキしました。

でも
何もなく
時間が過ぎました。

何しろ
隣の部屋で
おじさんが亡くなって
安置してあるので
そのようなことが
なかったのかもしれません。

充分に疲れているのに
眠ることが出来ず
朝になりました。

いつものように
5時半ごろに
そーっと起きましたが
電気がなくて
真っ暗なので
また寝床に入りました。

7時前になって
明るくなったので
新聞を取りに行きましたが
来てませんでした。

仕方なく
隣の井戸水を汲んで
お風呂に
入れておきました。

流し水にするのに
便利なので
貯めていたのです。

8時前になって
郁恵が
起きてきました。