ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その11

有馬温泉での
温泉三昧は
本当に楽しかったです。

美味しいものも
食べることが出来たし、
卓球もふたりは楽しんだし
金泉銀泉のお湯もよかったし
満足な小旅行でした。

でも冴子は
六甲の野山を散策したかったんですが
順子が
旅館の中から
でなかったので
それだけが心残りでした。

ふたりは
また電車に乗って
帰りました。

まだ日がある内に
部屋に到着して
順子は
一安心しました。

冴子は
部屋で
疲れのためか
ぼやっとしているので
順子は
気になって
例の交差点に
見に行きました。

冴子は
犠牲にならないけど
誰か
他の人が
事故に遭っていないか
気になっていたのです。

確かめるのは
明日でも良いかもしれませんが
どうなったか知りたかったのです。

交差点に行くと
特に変わった様子はありませんでした。
ひとつだけ言うと
道路の縁石に
タイヤ痕が付いていたのです。

順子はやっぱり
何かあったのに違いないと思いました。

ちょうどその時
会社の同僚が来たので
聞いてみました。
同僚の言うのには
「夕方ここで
自動車の事故があった。
信号を無視して
出てきた自転車をよけようとして
自動車が
歩道に乗り上げた。
自動車は
電柱に当たって
メチャメチャに
壊れた。
でも運転手には
ケガがなかったそうです。」と

順子は
誰もケガがなくて
ホッとしました。