ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その27

弥生は
時代の変化を
身にしみて分かっていました。

どのように変わるか
分かりません。

分からない
この世を
生きていくためには
手に職を付けないと
考えていました。

湖子には
よく勉強して
偉い人になってもらいたかったのです。

『末は博士か大臣か』と
湖子の将来に
大きな期待をしていました。

湖子は
言われなくても
勉強をこなしていました。

医者になるように
湖子に
何度も言いました。

資格さえあれば
時代が変わっても
生きていけると
思っていたのです。

湖子は
弥生の期待に応えて
医者になろうかとも思いましたが
普通の人生を
歩むことが
使命なので
試験では
ほどほどの答案を作っていました。

そこで
弥生は
医者ほどは難しくない
薬剤師になる様に
言ってきたのです。

湖子は
弥生の願いを
かなえるのも
人間の子供としては
必要かと考えて
薬剤師になることになりました。