雪子は
病院は
大きくて
得たいの知れないところと
思いました。
10時になると
乳母がやってきました。
知った人が
そばにいるだけで
安心しました。
11時になると
他のみんなもやってきて
賑やかになりました。
少しだけ
安心しました。
12時頃になると
看護婦さんがやって来て
手術の
前処置をしました。
長い髪の毛が
手術では
邪魔なので
束ねて
頭の上に
留められてしまいました。
鏡で
自分の姿をみると
いつもの
雪子とは
全く違いました。
なぜか
今の髪が
良いように
思ってしまったのです。
雪子は
「今度は
髪の毛を
短く切って欲しい」と
みんなに言ったのです。
大変な手術を
受けようとする
雪子の願いを
みんなが
拒むわけはありません。