ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その60


篠原君は
身なりが
粗末なものばかりで
貧乏人だと
みんなは思っていました。

雪子は
人を
貧乏だとか
金持ちだとか
そんな事は
全く考えない
人間ですが
普通の人は
そんな事を
感じるものです。

しかしながら
篠原君が
奨学金
もらっていないのです。

無償の
奨学金
もらえるほどの
成績なのに
変だなと
クラスメートは
思っていました。

古屋さんは
疑問は何でも
解明したい
性格だったので
みんなの前で
篠原君に
奨学金
もらわないのは何故」と
聞いてきたのです。

篠原君は
少し笑顔で
「所得制限で
もらえないんです」と
答えたので
雪子を除いて
その場の学生は
意外な表情をしていました。

特に
古屋さんの驚きは
大きくて
がっかりした様子でした。

「人を見る目が
まだまだだわ

もっと勉強しよう」と
思ったそうです。