ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その61

雪子は
奨学金のことなど
知りませんでしたが
真知子に聞いて
篠原君が
お金持ちだと言うことを
知ったのです。


「私と同じくらいなのかしら」
と思いました。

でも
同じではなかったのです。

実際には
雪子は
雪子が
お金持ちではなく
お祖父さんが
お金持ちだったのです。

それとは反対に
篠原君は
中学生の頃から
事業をしていて
母親と
一緒に
資産を作っていたのです。

篠原君自身が
お金持ちだったのです。


雪子は
それを
知りませんでした。

篠原君が
お金持ちだとわかると
クラスメートの
女子たちは
何となく
篠原君を見るようになりました。

イケメンでもなく
女性と付き合ったこともない
篠原君が
少しだけ
ほんの少しだけ
もて期が来たのです。

篠原君は
そのことが
青天の霹靂でした。