ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その97

 

卒業式が終わると
茶話会のようなものが
用意されていたのですが
雪子は
家に帰ってしまいました。

卒業式に来ていた
お祖父さんや父は母
卒業式が
そんなに
悲しいのだろうと
普段見せない様子に
驚いていました。

家に帰ると
自分の部屋に
閉じこもっていました。

夕ご飯も
ほんの少しだけ食べて
電気を消して
ベッドに入りました。

寝るような時間でなかったので
寝られないけど
寝ていると
少しは
忘れられるような
気がしたのです。

うつらうつら
寝ていると
夢を見ました。

雪子は
普段から
夢をハッキリと
見ます。

いつも
勉強している夢です。

「夢の中で
勉強したから
お昼間は
勉強する必要は
ないわ」というのが
雪子の
決めセリフでした。

そんな夢を見ることが
多かったのですが
その日の
夢は
違っていました。