私自身
最高の子育てを
してもらったと思っています。
幼少の頃は
戦後間もない頃なので
誰もがそうであったように
赤貧でしたが
私は
親の愛に包まれて
この上ない幸せでした。
子供の幸せは
親の愛情です。
金銭の多寡ではありません。
きっと
母は、
大変な思いをして
育ててくれたのだと思います。
後年
母は、
「私をおんぶして
姉の手を引き
走ってくる電車に
飛び込もうとまでした」と
話してくれたことがありました。
思いとどまり
私は
生きながらえることとなるのです。
「お金が敵（かたき）の世の中」あるいは
「お金がないのは命がないのと同じ」と
よく話していました。
小学生になったころ
母は
一念発起
事業を始めます。
母は先見の明があったのか
運があったのか
努力が実ったのか
知る由もありませんが
事業を成功させ
中学生の頃には
お金に困ることは
なくなりました。
その後も
母の私に対する愛情は
たぶん尋常なものではなかったと
今も思っています。
そんな親の大恩を
返すことなどできるはずもないとおもいます。
やはり子供の
引き継ぐのが
良いと思いますが
何分愚かな私ですので
母の様には
いきません。
お母さん、ごめんなさい。
こめんね 子供たち
