ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「後半戦はこんな作戦で」その2

今週のお題「2020年上半期」

フィクションです。

理子は高校生の時
水泳部に所属して
県大会にも出た
実力の持ち主です。

夏が来る前に
毎年ダイエットして
ボディーラインを
整えるのが
前半の課題でした。

毎年なら
後半戦の
夏は
海・プールなどを
総なめに行くのが
理子のやり方だったのですが
今年は
ハローワーク
行こうとは
夢にも思いませんでした。

そのうえ
コロナで
職場が臨時休業なったりして
ついつい食べ過ぎて
ダイエットにいたっておりません。

そんな少し太った
理子は
純一にどんな風に思われたのか
心配でした。

スマホを振って
ラインの友達になって
レストランを出たころは
日もたっぷり暮れて
8時ごろでした。

わかれて
バスで帰る途中に
ラインが純一から
すぐに来ました。

文面は
はじめは
儀礼的でしたが
最後に
今度の日曜日会いたいというものでした。

理子は
速攻で承諾しました。

でも会社勤めと
嘘をついているのが
重荷でした。

日曜日までの
就職しようと
心に決めたのは
火曜日のことでした。

履歴書は
その日のうちに
書きました。

翌日から
就職に
背水の陣で
臨みました。

ハローワーク
紹介状をもらって
化学系の会社の事務員の募集に
応募しました。

面接しました。

大学以来です。

緊張すると
言葉がうまく出てきません。

運転免許以外の
資格もなく
手ごたえはありませんでした。

ハローワークの前で配っていた
チラシも隅から隅まで見ました。

やはり資格があるか
営業に力があるか
どちらかでないと
無理かなと思いつつ
2社目3社目の面接を受けました。

同様の手ごたえでした。

木曜日の夕方
不採用の通知メールが
ほとんど同時に3通来ていました。