ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「後半戦はこんな作戦で」

今週のお題「2020年上半期」

今週のお題でブログが書けないので
ブログ小説にしました。

全部フィクションの短編です。

 

理子は
25歳
普通に働いていた
会社員です。

可もなく不可もなく
恵まれた家庭で育ちました。

たまたま働いていた会社が
今年初めから
にわかに始まった
コロナ騒ぎで
会社の半分は
忙しくなって
もう半分は
仕事がなくなったのです。

理子は
仕事がなくなった
ところにいたので
リストラの対象になってしまいました。

 

人生初めての
難局です。

仕事を探さなくてはなりません。

大学生の時の就活の
悪い思い出が
よみがえります。

「あの時は
運よく会社に勤められたけど
今回は
どうなるの、、」と考えると
足が重くなります。

とりあえず
ハローワークに出かけ
失業保険や再就職を調べることにしました。

なんだかんだと
書類が必要だし
再就職は
ハードルが高いとおもいつつ
ハローワークを出ようとしたときに
「りこさん」という
声が聞こえました。

 

振り返ると
イケメンの男子です。

理子のタイプです。

「りこさんだよね。

僕だよ 純一だよ

小学校中学校と同級生だった
純一だよ」と
声をかけてきたのです。

「えー
純一さんなの
ひ弱だった純一さんなの」と
答えてしまいました。

理子の記憶では
パッとしない
男の子で
誰かのいつも
後ろにいました。

そんな純一君は
全く違っていたのです。

純一;

僕は直帰なんだけど
理子さんは直帰なの

理子;

えー

純一;

ちょっと話しませんか
久しぶりだし

理子さんのこと
好きだったんです。

知らなかったと思いますが、、、

いきなりの純一の告白に
びっくりして
声になりませんでした。

理子;

〇△◇???

純一;

突然ごめん
そんな重い話ではないので
大丈夫
仕事が
ハローワークがらみということで
情報交換ということで
軽く話でも

理子は昔の純一とは違う
積極性に驚かされながら
食事に付き合うことにしました。

もちろん予定もないので
理子にとっては
問題ありません。

 

行ったレストランは
コロナ対策で
席同士が平行に並んでいて
机もまばらで
アクリル板で仕切りもありました。

純一;

この店はコロナ対策が万全だね

僕の会社は
幸いにも
防護服も作っていて
とても忙しいんだ。

幸いはおかしいね

社会貢献もできているといったほうが良いかな

理子さんの会社は
どこなの
確か化学系だよね。

理子は会社をリストラされたことを
伝えられませんでした。

理子;

〇〇化学です。

純一;

僕の会社材料を仕入れているよ

つながっていたんだね。

今年の求人を
少し変更することになって
ハローワークに来たんだ。

理子さんは
求人票を見ていたけど
何かの調査なの

僕も上司に言われて
したことがあるけど

理子;

えー

そうなの

細かいことは
私にはわからないけど、、

 

そういって

冷や汗が出るのが
わかりました。