今週のお題「読書感想文」
ふたりが
つきあい始めた
最初のデートです。
お互いに
気合が入っています。
どこにするか
悩みました。
理子は
プールにしたいのですが
純一が
泳げないので
控えました。
コロナ禍のなか
行ける所は
限られています。
理子は
いくら空いていても
映画は頭が痛くなるし、
水族館も
暗いし
動物園は
暑そうだし
困ってしまいました。
そんな時
純一が
「伊丹の昆虫館に行きませんか。
ブログ小説の『笑顔のアイコンタクト』の中で
登が薫子の子供の夏子と仲良くするために
選んだところです。
ブログ小説に書いてある通りだとすると
おもしろいところですよね。」話してきたので
そこに決めました。
電話で聞くと
コロナ禍のなかでも
人手あるそうで
人気のところらしいのです。
今度のデートは
昆虫館に決まりました。
自宅から近いのですが
でも理子は
行ったことはありません。
翌日
真心にも
そのことを話すと
「いいなー
昆虫館は
家族で
行ったことあるよ。
彼氏と行ってみたいと
いつも思っているの。
理子さんが行くなんて
いいなー。
カオルさんのことは
振ったんですよね。
私にカオルさんを
紹介してくださいよ」と
言われてしまいました。
理子は
真心に言われても
そんなことはできないことだと
心中思っていました。
そしてその
デートの日は
やってきました。
いつものようにばっちし化粧をしました。
そして
かがみの前で
笑顔の練習をしました。
純一君が私を好きな理由に挙げた
笑顔の練習です。
口から笑わないと
いけないそうで
何度も練習しました。
でも
やめました。
笑顔は相手を思って
自然に出てこそ
効果があるもので
練習して何とかなるものではないと
考えました。
ブログ小説でも
「相手に合わせる」のがよいと
書いてあるのも根拠です。
待ち合わせの場所に
ものすごく時間が早かったですが
着きました。
1時間近くも早いのに
純一は待っていました。
いつからきているのかしらと思いつつ
理子;
お待たせいたしました。
純一;
いえ待ってませんので
まだ早いですよね。
開いていないかもしれないです。
理子;
そうですよね。
聞いても良いですか
純一さんは
いつから待っていたんですか。
純一;
小学校3年生の時かな
理子;
えー、えっ
そうじゃなくて
今日の話
純一;
あー、あっ
一時間ちょっと前かな
理子;
そうでしたか
時間に厳しいですね。
小学校3年生の時って
何ですか
純一;
理子さんは忘れたかもしれませんが
私は、
小学校3年生の時に
理子さんの家の近くに引っ越ししてきたんです。
同じ小学校に転校してきたんです。
それ以来
理子さんを
待っていました。
前にも言いましたよね。
理子;
それは覚えていますが
そんな小さな時から
そうなんですか。
またまた驚きです。
(この話は続きますが次回)