今週のお題「もしもの備え」
(ちょうちょが飛びかう
昆虫館の
温室の中での
話は続きます。)
純一;
理子さんは書道が
得意で
再就職できたんでしょう。
私もその手で
もしもの備えをしようと思うのですが
理子;
うーん
それは
むつかしいですね
もちろん教えることはできますが
それで就職できるほど
上達するには
何年も必要ですし
やはり才能もいるのでは
純一;
やっぱりそうですか
私には才能も時間もないんですよね
理子;
才能がないなんて言ってません。
書道は日々の研鑽が必要なんです。
一朝一夕に体得できません。
純一さんには
もっとほかの才能があるのでは
誰とでも
おくすることなく
対応できる
純一さんは素敵です。
純一;
そんなに褒められても
この対応できる能力って
本当に役立つの
リストラになっても大丈夫
理子;
それは私にもわかりません。
リストラに備えるのも良いですが
今の仕事を
頑張ってみたら
もしもの備えは
力を増すことですから
今の仕事に頑張って
力をつけましょう。
純一;
なんてもっともな
理子さんは素晴らしい。
(純一は
少し向き直して)
理子さん
私と結婚してください。
理子さんと結婚出来たら
もしもの時も
大丈夫なような気がします。
理子;
もしもの時のために
私と結婚したいの
純一;
そんなことないです。
理子さんが好きだから
結婚したいのです。
お願いします。
何年も好きだってんです。
理子;
何年も
本当に
純一;
小学校3年生の時から
ずーっと
好きだったんです。
理子;
途中で
浮気しなかった
純一;
ずーっと
会えなかった
5年間も
理子さんを忘れたことはありません。
絶対に
理子さんを
幸せにします。
私の特技は
理子さんを
幸せにすることです。
理子;
ありがとう
じゃ
結婚しましょう。
ふたりは
一日中
そこで話したかったのですが
入れ替えがあったので
帰りました。
お互いの家に
立ち寄り
婚約の報告をしました。
双方の親は
友達同士だし
「よかった
良かった」と
言われました。
きっとふたりは
幸せになるんだと
本人をはじめ
みんなはそんな風に思いました。
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このブログ小説は
これをもって終わります。
当初の予定通り
ハッピーエンドでしたが
ちょっと無駄に長い文章になってしまいました。
ごめんなさい。
次のブログは
ちょっと不幸になるものを考えております。
最後には
幸せになるのでしょうか。