そんな時に
昆虫館は
時間が来て
開館になりました。
入場券を買って
ひたいで温度を測られ
入場しました。
ブログ小説に書いてあるように
ちょうちょが飛び回っていました。
この日のために
純一は
ブログ小説に同じように書いてある
蛍光剤入り洗剤で洗った
白のTシャツを
着ていました。
同じようにちょうちょが
やってきて
服に泊まりました。
理子は
そのからくりを知っていて
笑いながら
「私って
夏子(ブログ小説の主人公の娘の名前)じゃないですよ。
これで私の興味を引こうとしているの
純一;
そんなことはないけど
ブログ小説が本当かどうか
確かめたかっただけ
7年ぶりに
解決できた
理子;
壮大な話ね
純一;
壮大かな
ふたりの話は
昆虫館のことや
ブログ小説のことなどで
盛り上がりました。
でも
急に思い直したように
純一の
口調が変わったのです。
純一;
話があるのですが
相談にのっていただけませんか。
理子;
私でよかったら
純一;
僕の会社ね
コロナ禍で
少し危うくなったんです。
社長が
代わって
リストラを
進めるといううわさが
出てきたの
僕これといった資格もないし
理子さんのように
特技もないし
どうしたらいいでしょうか。
(純一は真剣でした)
理子;
そんなの
私に聞かれても
私もリストラにあった身だもの
純一;
でも速攻で就職できたじゃないの
特技があったからね
理子;
特技って
書道は特技というほどでも
(もっと真顔で)
純一;
もしもの備えで
書道を教えていただけないでしょうか。
理子;
えっ
えー