今週のお題「読書感想文」
ふたりは
ブランコに軽く座って
話を続けます
理子;
読書感想文て何
純一;
高3の時に
書いたものです。
理子;
何の読書感想文なの
純一;
それがね
ネットのブログ小説なんだ
理子;
ブログ小説でもいいの
純一;
課題図書は何でもいいというので
ブログ小説をえらんだんだ。
買う必要もないし
先生はきっと読んでいないだろうし
長い文だし
超平凡で駄作だから
新たに読まないと思って選んだんだ。
理子;
その超平凡な駄作って
どんなもの
純一;
ブログ小説「笑顔のアイコンタクト」
と言ってね
よくある純愛小説なんだ
理子;
どうしてそんなの探せたのよ
純一;
6年前の頃は
ブログが流行っていて
僕もいろんなブログを読んでいて
たまたま見つけたの
これなら
先生が読むことはないし
僕がどんな感想文を書いても
異論を出せないと思ったんだ。
それに
作品を読んでいくとわかるのですが
主人公の薫子が
笑顔のアイコンタクトをして
成功をおさめるんです。
それを折に触れ助けるのが
薫子の小学生の先生ですが
名言を残すのです。
理子;
私も読んでみようかしら。
純一;
昨日見たら
ブログのアドレスが変わっていたけど
読めるみたいです。
ラインでアドレス送ります。
理子;
ところで
その感想文が
私とどういう関係なの。
(純一は口ごもって
赤い顔を
余計に赤くして
汗もだらだら流して)
純一;
僕ね
その小説を読んで
理子さんって
主人公の薫子さんに
似ているんです。
いつも
笑顔で
理子;
笑顔だったの
純一;
笑顔でした。
いや今も笑顔です。
小中とは学校が嫌いだったけど
理子さんの笑顔を
見たくて
学校に行ったようなものです。
理子;
それは何でも言いすぎじゃないの
純一;
いやそうなんです。
読書感想文には
名前は伏せてありますが
そんなクラスメートがいると
書いています。
理子;
そうなの
照れるじゃないの
純一さんって
そんなに私のことを
見ていたの
純一;
ごめんなさい。
気持ち悪いですよね。
ずーっと見ていたなんて
理子;
えー
気づかなかったし
わからなかったし
別にいいんじゃないんですか。
(この話は続きますが、、、
もっと、、、)