ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「後半戦はこんな作戦で」夏歌編その3

休みの土曜日は
引っ越しの準備でした。

 

明日が
純一とのデートと考えると
笑顔になってしまって
手伝いに来ていた
母親にも
バレてしまいました。

色々聞かれて
純一のことを
話してしまいました。

母親は
純一のことはよく知っていて
「純一君は
少し遠回りなのに毎朝
私たちの家の前を通って
登校していたのよ。

あれは
絶対に
理子が好きなのだと
お父さんと話したこともあります。

純一君
立派になったでしょう。

私は
知っているわよ。
だって
純一君のお母さんと
友達だもん

立派になった
純一君とも
何回も会いましたよ。

もっと言えば
立派になっていない
純一君とも
会いましたよ。

高校の時かな
あなたが「夏歌事件」を起こしたとき
落ち込んでいたでしょう。

純一君が
訪ねてきて
理由を
聞いていたわ。

昔から
純一君は
気配りのある
人なのね

純一君の
お嫁さんになるなら
私大賛成よ

もちろんお父さんも
大賛成だと
話していました。

明日のデート
プールだけど
水着はあるの。」と
話しました。

理子:

水着は
競技用水着よ

私は、競技用水着しか
持っていないわ

泳ぐには
あれが一番いいの

母親:

若い女性が
デートするのに
競技用水着では

可愛いものを
この際買ったらわ

理子;

ありがとう。

でも競技用水着で良いわ。

きっと純一も
私の
競技用水着姿を期待していると
思うの

母親:

そうなの

自信あるのね

その自信は、どこから来るの

理子;

自信なんてないけど
私を遠くからずーっと見ていたような
気がしたから

いつもの私を
見せるのがいいというか
見せるしかないの

母親:

そうなの

ガンバってね。

何を頑張るかわからないけど。

 

荷物の整理をしながら

そんな話をしました。

明日のことを楽しみに
早く寝ました。